妊娠糖尿病はこんなに大変|たった2週間で分かった、夫が見た妊娠糖尿病

こんにちは!獣医師のニャン太です!

私の妻が妊娠糖尿病の診断を受けて2週間が経ちました。



正直なめてました!すみません!

て感じです。

妊娠して赤ちゃんを育てていくだけでも大変だと思うのに、なんでその上こんな大変な思いをしなくちゃいけないのか!

つくづくこういう時女性ばっかり大変なんだよな…と気付かされます。

しっかりサポートしてあげられたら良いなと思います。頑張ります。

さて、今回は妻が妊娠糖尿病になって大変だったことをまとめてみました。

1日に4回も血糖値を測る!

毎日毎日、朝起きてからと毎食後の血糖値を測らないといけません。

朝は起きてから朝食の前までの適当なタイミングで測りますが、毎食後は2時間きっかりで血糖値を測らないといけません。



これがけっこう大変なんです。

食後2時間とは「食べ始めから2時間後」です。(最近はこれが主流なようですが、食べ終わってから2時間後という場合もあります。かかりつけの病院でしっかり確認してください)

このタイミングで血糖値を測り忘れないように、妻は毎食2時間タイマーをセットして食事を始めます。

 

食べ終えてからも、タイマーが鳴るまで落ち着きません。

家事をやるにも、本を読んでくつろぐにも、出かけるにも、トイレに行くにも、何をやるにも「時間を気にしながら」やります。

 

妊婦さんは食後ウトウトすることも多いですが、血糖値を測るまではうかうか寝てもいられません。

血糖値の測定は何だかんだ痛い!

毎回の血糖値の測定は、ランセットという細い針で指先を刺して、ゴマ粒くらいの血を採ります。(機器によっては手のひらや腕を指すこともあります)

これが地味に痛いんです!

 

できるだけ痛くないように針はとても細く作られていますし、ボタンひとつで機械が刺してくれるので、できるだけ深く刺さらないように考えられています。

 

それでも痛いものは痛い!

 

毎日4回も測るので、人差し指から小指まで1回ずつ針を刺すような感じです。

刺しどころによっては、上手く血が出なかったり、少なかったりして刺し直さないといけない場合もあります。

うまくいかなかった時の方が痛いようです。

やらなくて良ければ絶対やりませんよね。

外出先で血糖値を測る場所がない!

家で測るときは良いんです。

問題は「出かけているとき」です。

 

たとえばショッピングモールで買い物をして、途中昼食をとった場合、そのあとすぐに家に帰るわけじゃなくて、しばらく買い物の続きをしたいですよね?

で、そうこうしていると血糖値を測る時間になります。

 

血糖値を測るには、採血をします。血が出ます。

人前でいきなり測り始めるわけにもいきませんよね。

 

トイレに行って測ればまあ良いのですが、ある程度ものが広げられるスペースがない場所も多く、測定器を落としたり針を落としたりするわけにもいかないので、けっこう大変なんです。

これは、妊娠糖尿病に限らず、ほかの血糖測定が必要な病気の方のためにも、配慮されたスペースが今後増えてくれると良いなと思います。

針は普通に捨てられない

使用済みの針などはゴミ箱に捨てることができず、医療廃棄として医療機関で処分してもらわないといけません。

病院で詳しく説明があると思います。

測定値が高いとヘコむ!

妊娠糖尿病は常に血糖値が高くなるわけではありません。

食後の血糖値が上がりやすかったり、下がりにくかったりする病気なんです。

妊娠すると誰でも血糖値を下げるインスリンのはたらきが抑えられて血糖値が下がりにくくなるだけなんです。

だから、「今日のお昼は大丈夫だったのに、夜は高くなっちゃった」なんてことが普通によくあります。

そして、測った血糖値が高く出ると、「あれを食べなきゃ良かった」「次も高く出たらどうしよう」と後悔したり不安になったりしてしまいます。

高い血糖値が続くとインスリン!?

食後の血糖値が高いのが続いてしまうと、まずは食事指導が増えます。

それでも高い血糖値が続いてしまうと、インスリンの自己注射をしないといけません。

私の妻は今はまだそこまでではありませんが、食事を気にして血糖値も測って注射も自分でして…なんて考えるだけでも大変です。

そしてこの「最悪インスリン」が、毎食後の血糖値測定のストレスのひとつになります。

高かったらどうしよう…

考えたくありません。

ゆっくり食べないといけない!

食事の時間が短いと血糖値が上がりやすくなります。

だから、妊娠糖尿病の食事指導では、30分かけてゆっくり食べましょうと言われました。

 

最初の5分は葉物野菜やキノコ類、海藻など

次の5分でたんぱく質のお肉や魚を食べ始め

それからやっとご飯を食べ始めることができます。

 

これ、やってみるとけっこうじれったいものです。考えながら食べないといけませんね…

食事が楽しめない!!

そんなこんなでいろいろ気にしないといけないので、食事が楽しめなくなります。

妊婦さんはもともと食べられないもの、食べない方が良いものが多々あるので、好きなものが食べられなくなることが多いです。

その上、血糖値のことまで気にしないといけないとなると…

 

じゃあいっそ炭水化物を食べなきゃ良いじゃん!

これ絶対ダメなんです!

妊娠さんは赤ちゃんのために炭水化物をたくさん食べないといけません。

炭水化物をたくさん食べるように指導され、血糖値は上げないようにしろと言われ、もうどうしたら良いんだよ!という気持ちになります。

食事を楽しむどころではありません。

食べたいと思うものを食べられない

今までに「〇〇を食べた後は血糖値が高かった」ということが分かってしまうと、意識的にその食べ物を避けてしまいますよね?

カレーライスやパスタなどの麺類、パンなどは血糖値が高くなりやすいようで、

食べたいな

美味しそうだな

と思っても、

血糖値が上がるからやっぱりやめようかな

と思ってしまい、食べたいものが食べられなくなります。

楽しみだった食事が苦痛になる!

あれやこれや考えていると、楽しめないどころか苦痛になってくるみたいなんです。

特に誰かと食事できる場合はまだ良いのですが、一人での食事となると、もう…

病院の回数が増える!

妊娠さんは通常3〜4週間ごとの妊婦健診を受けます。

これだけでもけっこう病院に通うことになるのに、妊娠糖尿病の診断が出ると、最初ほぼ毎週病院に通うようになります。

検査も増えるし時間もかかるし、ただでさえ疲れやすい妊婦さんにとって、毎週の病院はけっこう負担になります。

もちろんお金もかかります…

その後10日〜2週間ごとに減っていくんですが、それでも大変ですよね。

どうして私が…

ほんとそうですよね。

目の前で呑気にビール飲んで揚げものつまんでるパパがいたらぶち切れたくもなりますよね。

妊娠糖尿病の管理には家族の協力も必要です。

入院になることも

症状や病院の方針で入院が必要になることもあります。

入院は嫌ですねえ。。

うつ症状が出ることも

妊娠糖尿病と妊娠期や産後のうつについて関連を示す研究がいくつか発表されています。

まだメカニズムは解明されていませんが、これだけ不安やストレスを抱えて生活をしていかなければいけない病気だということを考えると、うなずける部分も多いかと思います。

そもそも私は、妊娠糖尿病を病気として扱うこと自体が無理があると思います。

まとめ|治療はみんなでしていく

妊娠糖尿病ってすごく大変です。

ストレスがたまります。

ストレスを抱えないためにも気になることはどんどん病院で聞いてみるのが良いと思います。

それに、ストレスを少しでも減らしていくには、医療機関のアドバイスだけでなく、ご家族や周りの方々のサポートが必要不可欠だと思います。

 

妊婦さんがひとりで悩むことがないように、みんなで治療していく病気だと分かってもらえたら嬉しいです。

妊娠糖尿病は病気ではない、赤ちゃんを育てるための体の正常な変化なんだということを、ご家族や周りの皆さんにも伝えていきたいです。

 

そして、たかが血糖値と甘く見ないで、今しかないマタニティライフを楽しめるようにできると良いですね!

お付き合いありがとうございました。

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