- 奥さんが妊娠糖尿病と診断され、どうしたら良いか分からない
- 妊娠糖尿病の理解を深めたい
- 妊娠糖尿病と糖尿病の違いが知りたい
そんなパパさんに向けた記事を書いてみました。
~もちろんママさんも読んでみてくださいね。~
こんにちは!ニャン太です。
奥さんが妊娠糖尿病と診断されて、
てか、妊娠糖尿病って何なんだよ…
なんて戸惑っているパパさんはいませんか!?
そう、あなたですよ。
大丈夫です。あなたの奥さんは別に病気というわけではありませんよ。
奥さんは、おなかで赤ちゃんを育てるために、ちょっとだけ他のママさんよりも母体力が高かっただけなんです。
母体力は自分よりおなかの赤ちゃんを優先してしまう、涙ぐましい力なんですよ。
さあ、では読んでいきましょう!
目次
血糖値は給料口座!まずは血糖値のイメージをおさえましょう
いきなり母体力と言われてもよく分かりませんよね。
大丈夫です、順番にイメージを作って整理していきましょう。
まずは血糖値のイメージです。
とりあえず、とっつきやすいように給料とお金の流れに例えてみましょう。
給料が振り込まれると、いったん給料口座にプールされ、一時的に口座の残高が増えますよね。
でも、もろもろの支払いや生活費、貯蓄に回す分などが引かれていって、多くの場合次の給料日前には元に戻っていきますよね。(我が家はそうです笑)
実は血糖値も給料口座と同じような感じなんです。
食事をすると、糖質はいったん血糖値としてプールされますが、エネルギーとして消費したり脂肪として蓄えられたりしてなくなっていきます。
こうして、食後は血糖値が高くなりますが、次の食事前には元に戻ります。
並べてみるとこうです。どうですか?
似てますよね。
ここでのポイントは2つ。
- 血糖値は食べれば上がる
- 血糖値は時間がたてば下がる
ということです。
血糖値という給料口座には1日何回も給料が振り込まれる!
血糖値=給料口座というイメージはついたでしょうか。
さて、この記事を読んでくださるパパさんの多くは毎月1回給料を受け取っているかと思います。
では、血糖値という口座にはどのような頻度で給料が振り込まれるか分かりますか?
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そう、食事のたびに給料が振り込まれるんです。
1日3食なら、1日3回給料が振り込まれます。
まあ、あくまで「イメージ」ですからね笑
でも、いくら頻繁に振り込まれたとしても、給料は使うことができないと意味がありませんよね!
口座からお金を使いたいとき、どうしますか?
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キャッシュカードを使いますよね。
血糖値口座にもキャッシュカードが必要です。
では、次の話でもう少しイメージを広げていきましょう。
血糖値口座のキャッシュカードはインスリン!
血糖値口座から引き出すためのキャッシュカードには「インスリン」という名前がついています。
インスリン、聞いたことありませんか?
血糖値口座はかなりセキュリティが厳しくて、キャッシュカードのインスリンがないと給料を使うことができません。
キャッシュカードを紛失したり破損したりすると、給料口座にお金が貯まっていくのに使えない状態になってしまいますよね。
ここでピンと来たあなたは察しが良いです。これがいわゆる糖尿病の状態なんですが、重要なので次でもう少し詳しいイメージを持っていただきましょう。
ここでのポイントは、
- インスリンはキャッシュカード!
です。
糖尿病のイメージはキャッシュカードが使えない
よく「血糖値が高い」という言葉が使われますが、今でのイメージをつなげると、
血糖値が高い→給料口座の残高が多い
というイメージになりますよね。
私たちは「血糖値が高い」と聞くと、何となくいけない事のように感じますが、「給料口座の残高が多い」では悪い感じがしませんよね。
いや、むしろハッピー?
でも普通に生活していれば、絶対残高は少なくなっていきますよね。
もし仮に、給料口座のお金を
「使ってはいけません」
と言われたら、困りませんか?
これがいわゆる糖尿病の状態です。
糖尿病だとインスリンというキャッシュカードが使えなくなります。
結果的に口座の残高は多いまま、次の給料日を迎えます。
給料が多い少ないは関係ありません。
問題は、
血糖値が高いまま=給料が引き出せない
つまり使えないということなんです。
糖尿病のイメージは
- キャッシュカードが使えない!
でも、妊娠糖尿病はこの糖尿病とは違うんです。
次はいよいよ妊娠糖尿病のイメージをしていきましょう。
妊娠糖尿病は糖尿病ではない!キャッシュカードは使えないわけじゃない、使わないんだ!
糖尿病はインスリンというキャッシュカードが使えないイメージでしたが、妊娠糖尿病は違います。
妊娠糖尿病のイメージは、
キャッシュカード持ってるけど使わない
です。
それはおなかの赤ちゃんのためです。
実はおなかの赤ちゃんは、その小さな手にママの給料口座=血糖値のキャッシュカードを持っています。
これが赤ちゃんのインスリンですね。
胎児である赤ちゃんは自分で食事ができないので、ママの血糖値を少しずつもらって大きくなります。
赤ちゃんが大きくなるには毎日ものすごいエネルギーが必要です。
だから、女性は妊娠するとなるべく自分の給料口座の残高を減らさないようにして、いつでも赤ちゃんが使えるように残しておくんですね。
こんなイメージです。
これってすごくないですか?
妊婦さん
赤ちゃん
私はこれを母体力と呼んでいます。(勝手に)
ちなみにこれは、妊娠糖尿病に限らず、全ての妊婦さんに起こる体の変化です。
- 妊婦さんはキャッシュカードを使わないようにしている
涙ぐましい変化だと思いませんか?
しかし、この母体力も高すぎると妊娠糖尿病という名前で診断されます。
妊娠糖尿病のイメージは
- 母体力めっちゃ高ぇ!
ですね。
では、なぜ妊娠糖尿病が振り分けられて治療を受けさせられるのでしょうか。
なぜ母体力の高い妊娠糖尿病は診断・治療が必要?
この母体力、基準以上に高いとざっと次のような問題が出てきてしまいます。
- 母体力高すぎて母体が疲れてしまう
- 母体力高すぎて胎児が大きくなりすぎてしまう
- 母体力高すぎて胎児が外界で自立できなくなってしまう
・母体力高すぎて疲れてしまう
母体力は自己犠牲の力です。長くなるほど母体が疲れてしまいます。
とくに、膵臓(すいぞう)という部分が疲れやすいようです。
膵臓は、キャッシュカードのインスリンを発行できる唯一の窓口です。
・胎児が大きくなりすぎてしまう
母体力のおかげで大きく成長できる赤ちゃんですが、おなかの中で大きくなりすぎると難産の原因になります。
いわゆる巨大児ですね。
・胎児が産後自立できなくなってしまう
おなかの赤ちゃんが母体力に頼り切りになってしまうと、おなかの外に出てきたときに自分で収支をコントロールできずに、自立できなくなってしまうことがあります。
これが新生児低血糖という状態です。
- 妊娠糖尿病は病気ではないが、早期診断と治療が必要
- 上記の理由から、妊婦さんは全員、妊娠初期と妊娠中期(~後期)に1回ずつ、妊娠糖尿病の検査を受けることになっています
妊娠糖尿病の検査の詳細は実体験も含めてこちらの記事に書きました。
妊娠糖尿病に奥さんと一緒に向き合いましょう
妊娠糖尿病のイメージはつかめましたか?
妊娠糖尿病はママの体がおなかの赤ちゃんを思いやる優しい変化のひとつです。
しっかりイメージをつかんで、一緒に治療に向き合っていきましょう。
妊娠糖尿病の治療の基本は栄養指導と食事管理です。
毎日血糖値を測ったり、食べたいものが食べられなかったり、本当にストレスがいっぱいです。
ただ、食事管理といっても特別な食事を食べるわけではありません。
言ってしまえば、健康的にバランス良く食べましょうといった治療の内容になります。
私は妻と一緒に栄養指導を受け、夫婦で食事の内容を見直すようにして来ました。
このことは、何より今後の夫婦の健康のためで、いつまでも元気なパパ・ママでいられることにきっと繋がっていきます。
ぜひ、一緒に治療に取り組んでみてくださいね!
まとめ
- 妊娠糖尿病はおなかの赤ちゃんを思いやる優しい体の変化のひとつ
- 母体力めっちゃ高ぇ!
- でも安全な出産のためには早期発見・治療が必要
- 食事管理で家族みんなで健康に
いかがでしたか。
夫婦で楽しいマタニティライフをお過ごしくださいね!
おつきあいありがとうございました。