ニャン太の「妻の妊娠備忘録」⑤安定期なのにつわりが終わらない

安定期の安産祈願

こんにちは!

獣医師のニャン太です!

 

私ごとですが、妊娠中の妻が今日から安定期に入りました。

あらためて周囲に妊娠報告をしていこうと思っています。

 

……

 

でも、安定期っていったい何でしょう?

 

私が今、「今日から安定期」と言ったのはのは、妊娠16週(5か月)に入ったということです。

 

一般的に妊娠16週に入ると安定期だと言われるみたいです。

 

でも、私の妻はまだつわりもあるし、食事も妊娠前に比べると少ししか食べられません。妊娠糖尿病もあるし、体調が安定している感じは全然ありません。

これでもずいぶん良くなってたんですよ!

 

うーん、気になったので調べてみました。

 

妊娠の安定期っていつから?

安定期とは、妊娠4か月の終わりから5か月くらい以降から妊娠7か月までの期間のことをいうことが多いようです。

 

私は5か月に入ったら安定期だと思っていたんですけど、ちょっと違うんですねー。

 

安定期に入る期間は、どうしてこんなに幅があるのでしょうか?

安定期は個人差があるということですよね。

 

安定期は胎盤の完成する時期

安定期は本来「赤ちゃんのライフラインである胎盤が完成し、お母さんのホルモンバランスが安定する時期」を意味します。

胎盤は赤ちゃんに栄養を運ぶだけでなく、妊娠を維持するために必要な様々なホルモンを、お母さんのかわりに作ります。

その分、お母さんの負担が少なくなって、安定する時期だと言われます。

安定期に入ると、ホルモンバランスが安定して、体温も下がるので体が少し楽になることが多いです。

 

胎盤の完成する時期は、個人差があります。

現在の医学では、「今日胎盤が完成しましたね」というのは分からないので、「大体5か月に入る前後から安定期にしましょう」と決まっているのです。

 

つわりの原因はホルモンバランスだけではない

安定期に入ると、つわりが軽くなる妊婦さんが多いようですが、実はつわりの原因はホルモンバランスだけではありません。

つわりの原因はまだよくわかっていない部分が多く、そのため安定期だからつわりがなくなるというわけではないようです。

 

つわりは、妊娠初期から出産直前まで続く妊婦さんもいらっしゃれば、安定期に入ってからつわりが始まる妊婦さんもいらっしゃいます。

安定期とつわりは、関係があるようで実はないんですね。

 

安定期はお母さんや赤ちゃんの安全期ではない

胎盤は赤ちゃんのライフラインですので、胎盤が完成するとお母さんのおなかの中で赤ちゃんが過ごしやすくなります。

でも、まだ赤ちゃんはお母さんに生活の全部を頼らないと生きていくことができません。

あくまでお母さんの中で過ごすためのライフラインですからね。

 

妊娠22週より早く赤ちゃんが出てきてしまうと、外の世界で生きていくのが難しく、流産になってしまうことが多いです。

妊娠22週以降から、生産期の37週に近くなればなるほど、早く赤ちゃんが出てきてしまっても「早産」と言って赤ちゃんを助けられることが多くなります。

 

安定期は、実はお母さんも赤ちゃんもまだまだ不安定ですので、体の調子が良くなったからと言って、何でもしても大丈夫というわけではないんですね。

 

感染症や妊娠糖尿病、妊娠うつなどまだまだ注意が必要

基本的な感染症の予防のための食事の注意点は、妊娠初期と変わりません。

お母さんは、赤ちゃんを拒絶しないために免疫力を抑えて生活をしています。

生肉や生魚などは、控えるにこしたことはありません。

 

お出かけの機会も増えますが、シーズンに応じてインフルエンザや食中毒への配慮も、引き続きいつも以上に必要になります。

 

妊娠糖尿病は、胎盤の完成とともに発症のリスクが高くなります。

妊娠糖尿病の原因や治療はこちら→

既に診断されている場合は、血糖値のコントロールがより難しくなってくるので、注意が必要です。

 

お腹が大きくなるとともに、妊娠うつのリスクも高くなってきます。

つわりのような気持ち悪さはないのに、食欲が落ちたり、今までできていたことがなぜか急にできなくなったたりするような場合は要注意です。

 

私の妻は安定期に入りましたが、それでもまだ、特に朝などは気持ちが悪いことが多く、なかなかつわりが終わらないようです。

もう少ししたら、もっと良くなるのかもしれません。

体はずいぶん楽になっているようですから。

 

妊娠糖尿病も、「分食」を始めて少し血糖値も落ち着いてきました。

そのあたりも、また記事にしていきたいと思います。

 

おつきあいありがとうございました。

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