こんにちは!
獣医師のニャン太です!
私はかれこれ20年近く花粉症に悩まされています。
それも春から秋にかけてずーっとです…。
そんな私が先日ネットサーフィンをしていたら、気になるものを見つけました!
それは「花粉を水に変えるマスク」です!
何でしょうか、このあやしいキャッチフレーズは笑
うさんくさい物ほど調べたくなるニャン太ですが、調べれば調べるほど、もっと調べたいと思うようになってしまいました!笑
うーん、気になる気になる…。
ちょっとまとめてみます。
目次
花粉を水に変える!?
そもそも、花粉を水に変えるってどういうことなんでしょうか?
調べるとまず公式サイトなるものがありました。
花粉を水に変えるマスク|DR.C医薬株式会社(公式サイト)より
うーん、濃い!笑
インパクト大ですね!
海老蔵さんのインパクト強すぎて、マスクがかすれてしまっています。
でも、一見普通のマスクですよね。
CMも紹介されていました。
これまた濃すぎてイマイチ内容が入ってきません笑
サイトを下に進めていくと、このような内容が書かれています。
花粉を水に変えるマスク|DR.C医薬株式会社(公式サイト)より
これをみると、どうやら花粉だけでなく、ハウスダスト等も分解(して水に変える?)できるみたいです。
さらに、汚れも分解されるため、何日か繰り返し使うことが可能だとか。
本当にそうなら、なんだかすごい技術ですよね…。
そして「水に変える」というのは、水分子レベルでの変化(?)なので、実際に水分が出てくることはない。
うーん、水分子レベルって何でしょう?
よくわかりませんよねー。
気になって読み進めたのですが、すぐに商品ラインナップになってしまいました。
花粉を水に変えるマスク|DR.C医薬株式会社(公式サイト)より 改変
どうやら、この唐突に登場した「ハイドロ銀チタン®」というのが、この商品の効果のカギのようです。
よく見ると、CMにも出てきてました。
秘密は「ハイドロ銀チタン®」って書いてありますねー。
つまり、「ハイドロ銀チタン」が「花粉を水に変える」はたらきをしているということですよね。
「ハイドロ銀チタン」って何なんでしょう?
これを調べてみれば、花粉を水分子レベルで分解という謎が解けるのでしょうか。
調べてみました。
ハイドロ銀チタンとは?
ハイドロ銀チタンというのは、DR.C医薬株式会社独自の商標で、正式な化学物質の名前ではないようです。
公式サイトには、
ハイドロ銀チタン®はタンパク質を分解する新素材です。
としか書いてありません。えー、それだけって…
ハイドロ銀チタン®の原材料である、酸化チタンは、安全性の高い物質の為、女性のファンデーションの主成分として使用されています。
ハイドロ銀チタンとは|DR.C医薬株式会社(公式サイト)より
どうやら、原料は酸化チタンという物質のようです。
医師の新しい発想で生まれたハイドロ銀チタン®(Hyd[AgTiO2])は、タンパク質を分解する新素材です。
花粉・ハウスダスト・カビ等のタンパク質や、汗・ニオイ・不衛生タンパク質を分解して水に変える、DR.C医薬独自のクリーン技術です。
ハイドロ銀チタンとは|DR.C医薬株式会社(公式サイト)より
Hyd[AgTiO2]と表記するんですね。。
なんだろう…
えっと、「Ag」は銀でしょ、「Ti」はチタンでしょ、「O2」は酸素でしょ、もしくは「TiO2」で酸化チタン?
あれ?HydってなんだろうHydって…。。
とにかく公式だけでは情報が少なすぎて全く分かりません。
そこで、いろいろ検索していると、スポーツ衣料メーカーの「ミズノ」にこんな画像がありました。
これでHydの部分が「ハイドロキシアパタイト」だということが分かりましたね。
「ハイドロ銀チタン」は「ハイドロキシアパタイト」と、「銀」と、「酸化チタン」でできているようです。
ハイドロキシアパタイトとは?
天然の鉱物ですが、人や動物の骨や歯を支える物質です。
「ハイドロ銀チタン」では、花粉やハウスダストを吸着するはたらきがあるそうです。
あくまで「吸着」です。
銀(銀イオン)とは?
銀が水に溶けたような状態が銀イオンです。
銀イオンは殺菌効果や消臭効果があることがわかっています。
「消臭」…
気になりますね。
「ハイドロ銀チタン」では、酸化チタンに力を与えるはたらきをしているそうです。
酸化チタンとは?
公式にも記載があるとおり日本では白色顔料や、紫外線防止効果から、化粧品や日焼け止めに使われることが多いようです。
しかし、その安全性には問題があります。
酸化チタンに光が当たると、力を与えられ、「活性酸素」を生じます。
活性酸素は、細胞を壊したり、遺伝子を傷つけて老化を早めたりしてしまう物質ですので、無害ではありません。
分かりやすく書いてあるサイトを見つけました↓
「ハイドロ銀チタン」では、光の代わりに銀イオンが力を与えるようです。
そして、この「活性酸素」が花粉を破壊?
ということでしょうか。
ハイドロ銀チタンのメカニズムは?
1. 光がなくてもたんぱく質を分解(銀)
2. 花粉、カビ、ハウスダストなどの有機物を離さない(ハイドロキアシアパタイト)
酸化チタン-花粉・カビ・ハウスダストなどのタンパク質を分解する。
ハイドロ銀チタン|テクノロジー|ミズノより
けっきょく、酸化チタンの効果だっていうことですよね。
なるほど、酸化チタンが花粉を水に変えてくれるということでしょうか。
しかし同じページにこんな画像もありました。
難しい内容かもしれませんが、最後のとこ、「細菌(細胞)は死滅する」って書いてありますよね。
あれ?花粉の話はどこにいっちゃったんだろう……
たんぱく質を分解するのではなかったのか…?
ハイドロ銀チタンはたんぱく質を分解する?
メーカーのたんぱく質を分解するイメージがこれです。
左側の「nCmHwO」がたんぱく質ということになっています。
化学苦手な方には難しいかもしれませんが、Cは炭素、Hは水素、Oは酸素です。
たんぱく質には必ず窒素Nが含まれていますが、ここではNが全く触れられていません。
Nはどこに行ってしまったのでしょうか?
花粉がどうやったら水になるの?
すみません、結局わかりませんでした笑
ただし、マスクとしての性能、効果は確かなようですね!
花粉粒子99%もカットしてくれるんだから、花粉が水に変わる機能がなかったとしても、効果は絶大です!
ニャン太の気になること
値段が高い
公式サイトによると、3枚入りで1000円…
た、高い…
生産国
中国製…
空気の汚れには敏感な国ならでは、ということでしょうか。
長期使用の安全性
酸化チタンの安全性の問題は、正確にわからないので、長期使用だと心配が残ります。
Q.人の体にとって安全ですか?
A.ハイドロ銀チタン®の安全性は証明されていますので安心してお使いいただけます。まれに、頬・皮膚・口唇部のしびれや赤み・ヒリヒリ感を感じることがあります。その際は使用を一時的に中止すると改善しますが、再利用により刺激が悪化する場合は使用を中止してください。
花粉を水に変えるマスクFAQ|DR.C医薬株式会社(公式サイト)より
こんなことも書いてありましたし。
まとめ
こういう出始めの商品って、すごく気になりますよね!
SNSでは賛否両論あるようですが…
もう少し口コミが増えてきたら、またまとめてみたいと思います!
お付き合いありがとうございました。